開始時期について

お子様の歯の治療を始めるにあたって、歯とあごの成長や治療時期の区分について知っておきましょう。

歯の成長と治療時期の区分

ヒトの成長の中で、あごは子供の頃に成長してきます。上あごがだいたい10歳頃ピークを迎え、下あごが少し遅れて思春期頃に成長発育が旺盛になります。この時期にコントロールすることが効果的です。

子供の矯正治療は、あごの発達が終了し、永久歯が生えそろい顎の発達が落ち着く11歳ごろを境として1期、2期に分かれます。

1期では顎の成長、歯の移動、骨格の成長のコントロールがメインです。

2期は、きれいな歯並びのための仕上げ段階です。この時点であごの骨格が整い、永久歯が生えそろうスペースが十分に確保されていれば矯正は比較的簡単で、短時間で済みます。

しかし土台が整っていなければ時間もかかりますし、抜歯が必要になる場合もあります。

小児歯科の開始時期

小児矯正治療の開始時期は、症状やあごの成長具合によってさまざまです。矯正装置を使う場合、お子さんご自身で装置が使える年齢になった頃を見計らって始めるのがおすすめです。あごの発達がさかんになり、自分のことができるようになる7~8歳だとご本人も親御さんもストレスが少なく続けられることと思います。

適切な時期から開始することにより、最小の負担で最大の効果をあげることができますので、まずはご相談ください。

小児矯正の治療期間の目安

矯正の第1期治療 期間はおよそ1~2年です。

矯正の第2期治療 期間はおよそ2~3年です。

 第一期から治療を始めますと、骨格的な条件がほぼ改善した状態で歯並びの仕上げができ、抜歯をしなくてもすむことが期待できます。治療の期間が短くて済み、場合によっては矯正の第1期治療だけで終了できるケースもあります。